花祭り・灌仏会《かんぶつえ》
花祭りとは、お釈迦様の誕生を祝う特別な行事であり、『子どもの身体健全や所願成就』を願う大切な仏教の儀式になります。
日本各地の寺院では、4月8日にお釈迦様の誕生日として知られる日に『誕生仏(釈迦像)』を中心にした小さなお堂『花御堂(はなみどう)』が設けられ、参拝者たちはその誕生仏に甘茶をかけて祝福を示します。
この花祭りは特定の宗派に限らず、浄土真宗系の寺院などでも行われており、仏教の中で非常に重要なお祭りと位置づけられています。また、一部の地域では、花祭りを旧暦や翌月の5月8日に行う寺院も見られます。

御釈迦様のお誕生日
お釈迦様がこの世にお生まれになった正確な日付は、現代においてもはっきりとしたことがわかっていません。しかし、古来より人々の間では4月8日がその日とされてきました。この日付は多くの人々にとって特別な意味を持ち祝いを受け継いできました。
お釈迦様の誕生日に関しては様々な説が存在します。日本や中国などで広がった大乗仏教の影響を受けた国々では4月8日が誕生日とされる一方で、スリランカやタイなどの上座部仏教が主流の地域では、2月15日がその日と考えられています。この日付は、中国や日本における『涅槃(ねはん)の日』とも重なり、文化的背景によって異なる解釈がなされていることが伺えます。
自宅で『甘茶』を楽しむ
花祭りの行事にかかせない甘茶は、寺院でふるまわれるほか、自宅でも楽しむことが出来ます。
甘茶は、ユキノシタ科の『アマチャ』という木の葉を蒸して揉んだあと乾燥させて煎じたお茶のことです。砂糖を入れなくても自然な甘味があり漢方薬としても使用されています。
甘茶には甘味効果以外に、『厄除けや鎮静作用』、『抗アレルギー作用』など様々な効能があるとされております。また、カフェインやタンニンを含まないため小さな子供や妊婦の方でも飲むことができます。
古くより、『甘茶を飲むと無病息災で過ごせる』、『甘茶で赤ちゃんの頭を撫でると元気に育つ』という言い伝えがあります。

🟪甘茶を自分で作る際に気を付けること
甘茶を淹れる際、『1Lの水に対して2~3gのアマチャの茶葉が適切』とされています。茶葉を多く入れて飲むと嘔吐などの中毒症状が引き起こされるため薄味で作ることに気を付けること。

市販でも甘茶が販売されているので、私は手軽にいただけるので利用しています。
甘茶をいただきながら、御釈迦様の誕生に想いを馳せると何か有難いメッセージがいただけるかもしれませんね🪷
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